2015年からこれまで4度シーズン30セーブ以上を記録しているDeNAベイスターズの絶対的守護神「山崎康晃」投手は150キロを超えるフォーシーム(ストレート)も投げますが、最大の武器はツーシームです。
山崎選手のツーシームは、ストレートと同じ軌道で打者の手元で大きく変化します。プロの打者でも手こずる山崎康晃投手のツーシームは普通のツーシームと何が違うのでしょうか?
ツーシームとは?
そもそもツーシームとはどのようなボールなのかを簡単に解説すると、空気抵抗を受けやすい回転のストレートです。指の引っかかり具合によって空気抵抗の受け具合が変わるため、打者の手元で微妙に落ちたり左右に変化したりします。
変化するボールですが、分類としてはあくまでストレートで、元々はメジャーリーグで投げる投手が多く、その流れが日本にもきて流行っています。
山崎康晃のツーシームの特徴は?
基本のツーシームを解説した上で、山崎康晃選手のツーシームの特徴を解説すると、山崎選手のツーシームは本来の微妙な変化ではなく、スプリットのような落差のある変化をします。
ストレートに近いスピードから打者の手元で急激に落ちるツーシームでカウントも取れれば空振りも取ることができる万能なボールで試合で投げる割合も非常に多いです。
本来のツーシームとは変化が異なりますが、山崎選手自身は握りを変えてストレートを投げているだけで、あくまでもツーシームと語っています。
山崎康晃のツーシームの握りと投げ方
ではなぜ、山崎選手のツーシームは落差のある変化をするのでしょうか?
その理由はツーシームの握り方にあります。山崎選手は普通のツーシームよりも指幅を広くして投げています。普通のツーシームは、ボールの縫い目に沿って握るので縫い目は隠れてしまいますが、
普通のツーシームの握り方↓
山崎選手の場合は、縫い目が見えるくらいまで指を広げて投げています。
そのため、普通のツーシームよりも回転数が減ってボールが鋭く落ちるのです。
投げ方に関しては、普通のツーシームと同じようにストレートと同じ感覚になります。
山崎康晃のツーシームはスプリットに近い
山崎選手のツーシームは、フォークよりも速いスピードで打者の手元で落ちるスプリットに近い特徴があります。握りは指をさらに広げればスプリットと同じ握りになるので山崎選手のボールは、ツーシームとスプリットの中間といえます。
ソフトバンクの東浜巨も同じツーシーム
ソフトバンクの東浜選手も山崎選手に似たツーシームを武器にしていますが、二人とも亜細亜大学出身で巷ではこのツーシームは「亜細亜ボール」とも言われています。