少年野球の練習メニュー特集!低学年・高学年別に守備〜バッティングまで!室内でできる練習も

小学生の野球チーム、少年野球ではどのような練習に取り組むべきか?「低学年」「高学年」別に一般的な守備・バッティングの練習方法・メニューについて解説します。また最後には走塁練習についても触れたいと思いますので少年野球の指導に携わる方や、親御さんはぜひ参考にしてみてください。

 

【低学年】少年野球の守備練習メニュー

低学年の守備の練習方法・メニューについてですが、一般的なのは【キャッチボール・壁当て・ノック】などです。

キャッチボール

まずキャッチボールは野球の基本中の基本で野球を始めたら最初に取り組むべき練習で、二人一組になって、「交互にボールを投げて、捕球する」のを繰り返します。この練習の目的は「目標にめがけて投げること」「ボールをしっかり捕球すること」です。

闇雲にボールを投げるのは簡単なことですが、野球においては目標へ正確にボールを投げる必要があり、その力を養うのためにはキャッチボールが効果的です。何より「投げる・捕る」動作を反復練習できるので守備の基本が身につきます。

意識すべきことは「できる限り相手が捕球しやすいところをめがけて投げること」「捕球の時はグローブをしっかり開く」ことです。中々狙ったところにコントロールをするのは難しいことですが、意識して狙うことに意味があります。また捕球の際にはグローブをしっかり開くことも守備の基本です。

低学年のキャッチボールは、始めは2人の距離を長くとらずに、短い距離からはじめ、ある程度慣れてきて暴投や捕球ミスが減ってきたら、徐々に距離を伸ばしていくのがいいでしょう。

壁当て

次にひとりでも練習ができる壁当てについて解説します。キャッチボールは相手がいないとできない練習ですが、壁当ては壁さえあれば一人で取り組めます。

この練習の目的は「ゴロ捕球」の反復練習です。もちろんキャッチボールと同様に「目標にめがけて投げること」の意味もありますが、壁に当ててバウンドしながら返ってくるボールを捕るのは練習にもってこいです。また壁当てのメリットとしては、壁との距離や投げる角度を変えることで、様々な練習ができることです。

ちなみに壁当ての練習は、一人でやることもあってどうしても単調になってしまいますが、ミスしないで何回連続で捕球できるかといった目標を決めて行うと集中して取り組むことができます。

ノック

次に紹介する練習はノックで、低学年向けの守備練習では最も難易度が高いと言ってもいいでしょう。ノックには「ゴロ」と「フライ」があり、ノッカーがバットで打った様々な打球を捕球する練習です。ゴロのノックで意識するポイントは、「膝と肘を柔らかく使う」「飛んでくるボールを下から見る」「捕球しやすいバウンドに合わせてグローブを出す」ことです。

低学年のノックでノッカーが注意したいのは「選手が怖がるような速い打球を打たないこと」です。低学年のノックの練習で身につけたいのは、「捕球姿勢」「バウンドの合わせ方」「グローブの出し方」ですので、恐怖心が出るような打球では意味がありません。遅すぎるくらいの打球で構いません。

フライのノックでは「ボールの追い方」「グローブを出すタイミング」を選手に意識させます。よくあるのが後ろの打球を追う時に、そのままバック走する「自動車バック」と言われるボールの追い方で、自動車バックは良くないボールの追い方です。「ボールに背を向けて体を切り返すフライの追い方」を意識することが大切です。

またグローブを出す位置も、顔の上でグローブを出すと視界を遮られることになって危険なため、顔の上ではく、顔の横で捕球するように指導し、フライを追って選手同士がぶつかることを避けるために、捕球前に大きな声で「オーライ・オーライ」といった自分がフライをとるといった意思表示も練習からやるのがいいでしょう。

 

【低学年】少年野球のバッティング練習メニュー

低学年のバッティングの練習方法・メニューは【素振り・ティーバッティング】などが一般的です。

素振り

まず素振りは低学年に限らずバッティングの基本です。意識するポイントは、「正しいバッティングフォームを身につける」「イメージを持つ」ことです。とにかく回数を多くこなすのではなく、下半身と上半身が連動した正しいバッティングフォームを身につけることが大切です。

筋力や体力が少ない低学年の選手が回数を多く振ると、最初は下半身と上半身が連動した正しいバッティングフォームができていたとしても、疲労によって上半身だけを使ったいわゆる手打ちの悪いフォームが身につくことになります。低学年の選手に素振りを指導する場合は、回数ではなく、下半身と上半身が連動した正しいバッティングフォームになっているかを確認しましょう。

またイメージを持たせるとは、自分がどのコースのボールを打っているのか頭で想像させることです。しかし、このイメージの練習はあくまでも下半身と上半身が連動した正しいバッティングフォームが身についた選手に行なうようにして、正しいバッティングフォームになっていない選手にこのような指導してもかえってよくないバッティングフォームが身につく可能性があるので、選手のレベルに合わせた指導が必要です。

関連記事

【野球】素振りの効果って?正しいやり方&種類を伝授!理想の回数も!

ティーバッティング

ティーバッティングはネットを用意して二人一組で、一方が斜め前方からボールをトスして、そのボールをネットに向かって打つというバッティング練習です。ティーバッティングは「バッティングフォームを固める」「ミート力の向上」といった目的があります。

素振りで固めたバッティングフォームを実戦でもできるようにするため、実際にボールを打ちます。また動いているボールをバットに当てるというミート力の向上にもつながります。

 

【高学年】少年野球の守備練習メニュー

ではここからは少年野球高学年の守備の練習方法・メニューについて解説します。一般的なのは【ボール回し・試合形式のノック】があります。もちろん低学年で解説したキャッチボール・壁当て・ノックも大事でこれらにプラスαという意味です。

ボール回し

ボール回しの練習はホーム・1塁・2塁・3塁のベースにそれぞれ選手が集まり、1つのボールを「ホーム→1塁→2塁→3塁→ホーム」「ホーム→3塁→2塁→1塁→ホーム」「ホーム→2塁→1塁→3塁→ホーム」のようにボールを回します。この練習メニューは主に送球と捕球後の身のこなしが目的で、実戦につながる練習です。

ボール回しの練習で大事なことは「相手が取りやすい位置にボールを送球すること」「ボールを捕球してから素早く次の塁に送球できる身のこなし方をマスターすること」です。より速く正確に送球できるように反復練習します。内野手はもちろんですが、外野手も送球練習になります。

試合形式のノック

試合形式のノックは、全ポジションに選手がついて、アウトカウント・ランナーなど状況を設定してノッカーがランダムに打球を打ってそれを処理します。捕球練習の意味合いもありますが、それ以上にカバーリングや守備におけるフォーメーション、状況判断の練習です。

 

【高学年】少年野球のバッティング練習メニュー

高学年のバッティングの練習方法・メニューには【ロングティー・フリーバッティング】などがあります。守備と同じく低学年で解説した素振り・ティーバッティングにプラスαという意味合いです。

ロングティー

やり方はティーバッティングと同じですが、ネットに向かって打つのではなくグランドに向かってより遠くにボールを飛ばします。ボールを遠くに飛ばすには上半身の力だけではなく、下半身の力が必要になるため、無意識に体全体を使ったファームが身につきます。

フリーバッティング

フリーバッティングは、マウンドからピッチャーが投げるボール、あるいはマシンからのボールを打ち返す練習方法で最も実戦に近いバッッティン練習です。フリーバッティングはロングティー・ティーバッティングなどの下投げではなく、上投げになるため、バットの出し方・軌道やタイミングの取り方が練習になります。

 

室内でできる少年野球の練習メニュー

練習グランドが確保できないときや雨の日など室内でできるメニューとして、バドミントンの羽を打つ練習があります。バドミントンの羽は打っても野球ボールのように遠くに転がっていったり飛んでいったりしないので、安全で尚且つバッティング の向上につながります。

 

少年野球の走塁練習メニュー

最後に少年野球の練習メニューの一つ、走塁練習(ベースランニング)について解説します。ベースランニングは1塁までの駆け抜け・オーバラン、2塁打、3塁打、ホームランなど実際の試合を意識した走塁練習で、ベースの踏み方や、コーナリングなどを身につけます。

走塁は中々試合の記録に残らないプレーですが、バッティング・守備と同じように大切で技術が求められるため、毎回取り組むべき練習メニューです。練習の最後にベースランニングを持ってくるのが一般的です。

 

まとめ

少年野球のバッティング・守備の練習メニューを低学年・高学年別に解説し、最後に走塁練習についても触れました。少年野球は基礎を学ぶ大切な時期ですので、ぜひ紹介した内容を参考にしてみてください。

こちらの記事もおすすめ!

【2020年】少年野球のバットの選び方!身長に合わせた長さ・重さや人気バットも!