甲子園の【春・夏】の違い3つ!出場校の決め方は?春は投手力・夏は打力の理由も!

高校球児の最大の目標で憧れの地である甲子園。そんな甲子園には春の選抜大会と夏の大会と2つあります。一般的には「春の甲子園」「夏の甲子園」といった言い方をしますが、春と夏は開催時期だけではなく、いくつかの違いがあります。今回はそんな甲子園の春・夏でどんな違いがあるのか解説します。また最後には春・夏の甲子園の戦い方についても触れたいと思います。

甲子園は「春・夏」で違いがある!

まず甲子園とは、兵庫県西宮市にある阪神タイガースの本拠地である阪神甲子園球場のことを指します。その甲子園は高校球児の聖地で、毎年3月に開催される春大会と8月に開催される夏の大会があります。甲子園大会の春・夏の違いは、【大会名・出場枠・出場方法】です。

甲子園の春・夏の違い!【大会名】

春の甲子園=「選抜高等学校野球大会」

夏の甲子園=「全国高等学校野球選手権大会」

春の甲子園の正式な大会名は「選抜高等学校野球大会」で、通称「センバツ」「春の甲子園」などと呼ばれています。一方で、夏の甲子園の正式な大会名は「全国高等学校野球選手権大会」で、通称「夏の甲子園」「夏の高校野球」などと呼ばれます。

甲子園の春・夏の違い!【出場枠】

春の甲子園の出場枠=32校

夏の甲子園の出場枠=49校

春の甲子園の出場枠は北海道1・東北2・関東4・東海2・北信越2・近畿6・中国2・四国5・九州4の28校と特別枠4の合計32校。夏の甲子園は北海道と東京がそれぞれ2校。他の府県は1校ずつで合計49校になります。

甲子園の春・夏の違い!【出場方法】

春の甲子園=前年の秋季大会の成績から選抜される

夏の甲子園=直前の地区予選で優勝する

春・夏の甲子園はそれぞれ出場方法にも違いがあります。春の甲子園は秋季大会での成績を考慮して選抜されます。一方夏の甲子園は各都道府県の予選を勝ち抜いたチームが出場できます。

甲子園の春・夏の出場方法を詳しく!

夏の甲子園の出場は直前のトーナメントで勝ち上がるというシンプルな方法ですが、春の甲子園はわかりづらいとところがあります。その一つに「21世紀枠」があります。21世紀枠とは秋季大会での成績に加えて文武両道や、野球以外の活動として清掃などのボランティアで地域に貢献してるなどの理由で選抜されます。

春の甲子園は投手力・夏は打力!

最後に 春・夏の甲子園の制度的な違いとは別に戦い方といった部分にも触れたいと思います。春の甲子園は3月下旬から開幕で気候が良く、地方予選もなく、各チームの投手に疲労がないので状態が良いです。

一方、打者はオフシーズン明けで実戦離れしているので、生きた投手の球を見慣れていないので状態が良いとは言えません。よって春の甲子園は投手が有利なので投手力が求められます。

一方、夏の甲子園 は激戦の地方予選を勝ち抜いてからの甲子園で真夏で体力も消耗するため各チームの投手は良い状態とは言えません。一方打者は地方予選から生きた投手の球を見慣れて状態が上がってきます。よって夏の甲子園は打者が有利なので打力が求められます。

だから甲子園春夏連覇は難しい !

今までに甲子園春夏連覇の偉業を成し遂げたのわずか7校です。

1962年 作新学院

1966年 中京商

1979年 箕島

1987年 PL学園

1998年 横浜

2010年 興南

2012年 大阪桐蔭

春夏連覇するには投手力と打撃力のどちらも圧倒的な力が必要です。そのため甲子園の春夏連覇は難しいのです。