ピッチャーが投球動作に入ってからランナーがスタートを切って次の塁に進む「盗塁」。
盗塁は成功すると記録に残り、プロ野球ではシーズン中に盗塁の数がもっとも多かった選手に「盗塁王」のタイトルが与えられます。
ただプロ野球で「守備側が無関心の盗塁」「勝敗に関係ない盗塁」は記録に残らないという決まりがあります。
つまりランナーの盗塁に対して守備側が全く興味を示さなかったときや大差が付いたときの盗塁は記録に残らないということです。
記録されない盗塁はメジャーに習っている
野球規則10・8「盗塁」
g)ランナーが盗塁を企てた場合、これに対して守備側チームがなんらかの守備行為を示さず、無関心であるときは、そのランナーには盗塁を記録しないで、野手選択による進塁と記録する。
野球規則で↑のように示されています。これは元々はメジャーリーグで採用していたのを日本も習っています。
守備側が無関心の盗塁って?
ではどのようなケースの場合、守備側が無関心の盗塁と判断されるのでしょうか。
例えば、ツーアウトランナー1,3塁で投手は打者との対戦に集中するため、セットポジションではなくワインドアップにした際、1塁ランナーは無条件で盗塁ができます。
もちろん守備側は盗塁されることは分かっていますので、盗塁には無関心になります。
このようなケースでは盗塁は記録されません。
何点差だと盗塁が記録されない?
では勝敗に関係のない盗塁とはどのようなケースでしょうか。
特に何点差が付いたらというような決まりはなく、明らかに勝敗が付いたときです。
ただ、野球の試合は稀に10点差を 逆転することがありますので、一概に勝敗が付いたとは決められませんよね。
例えば9回の表、15対2で勝っているチームの攻撃で盗塁をしても明らかに勝敗はついていますので記録されないでしょう。
意外と知らない記録されない盗塁
今回は意外と知られていない記録されない盗塁について解説しました。
「守備側が無関心」「勝敗に関係がない」盗塁はプロ野球で記録に残りません。
野球のルールは奥が深いですね。まだまだ知らないことがたくさんありそうです。
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