メジャーリーグも昔は球数制限がなかった
メジャーでは、先発、中継ぎ、抑えがしっかりと役割分担されていて、先発投手は一試合あたり100球〜110球を目安に降板しますよね。
今でこそ、それが当たり前ですが、昔からそのスタイルだったわけではなかったといいます。かつては一試合200球を投げるのは当たり前だったとか。
しかし、投げ過ぎによる故障や投手生命の短さが問題視されるようになり、専門家の意見を取り入れ、徐々に今のようなスタイルに変わっていったといいます。
2014年にはMLBが年齢に応じた球数や登板間隔を示したサイト「ピッチスマート」が開設され、2017年からはアメリカのすべての州の高校野球で球数制限が規則化されています。
現在、アメリカのベースボールで球数制限は常識化されています。
日本で球数制限は?
日本もWBCの影響で球数制限が広く知られていますが、まだまだ先発は完投するという考えが根強く、高校野球に関しては投げ過ぎの温床です。
特に、夏の大会は勝ち上がれば勝ち上がるほど、投手はとんでもない球数を投げることになります。
もちろん、「甲子園へ行く」という目標のために2年半厳しい練習をしているので、選手は無理をしてでも投げたいですし監督も投げさせたいのは当然です。目標に向かって限界を超えても戦う姿は見ている側の気持ちを熱くしてくれます。
しかし、長い目で見れば目先の勝負にこだわって無理をして投げるべきではありません。投げ過ぎによる後年の怪我に悩むのは選手自身です。
投げ過ぎによって故障に苦しむ選手を減らすために、日本野球もアメリカを見習い、球数制限を常識化すべきはないでしょうか?
そのために、まず日本野球の最高峰であるNPBが「球数制限」に取り組んで欲しいですね。