素振りの練習をしないで野手としてプロ野球選手になった人はいるでしょうか?おそらくいないと思います。それくらい野球のバッティングにおいて素振りは大切な練習です。
ボールの投げ手や広い場所でないとできないティーバッティングやトスバッティングと違って、ちょっとした場所で一人でできる素振りはとてもいい練習です。
しかし、間違った方法の素振りでは意味がなく、バッティングの上達につながらない可能性があります。ではどのような素振りが意味のない素振りなのでしょうか?
意味ない素振りとは?
・意識をしない漠然とやる素振り
・コンクリートの上でやる素振り
この二つの素振りは意味がないだけではなく悪いクセをつける可能性があります。
何も意識しない素振りは意味がない
試合では投手が投げる球に無意識に反応して打ちます。いつも体が開いて、バットが遠回りする打者が、いきなり体の開きを抑えて最短距離でバットを出す意識をしてもいきなり試合ではできません。
それはクセとして体に染み付いている打ち方があるからです。そのクセを直すには反復練習で体に新たなクセを染み込ませなくてはいけません。体の開きを抑えて最短距離でバットを出すスイングをクセにするのです。
その良いスイングを体に染み込ませるのに最適な練習が素振りです。素振りはボールを打たないので自分で意識したスイングができます。人間の体は意識して同じ動作を2000回繰り返すとその動作が無意識にできるようになると言われています。
つまり良いスウィングを2000回繰り返せば試合で無意識にのスウィングができるようになります。短時間で連続しておこなえる素振りはクセを体に染み込ませやすいのです。
ただ、悪いスウィングで2000回繰り返してしまうと悪いスウィングが身についてしまいます。なので、何も意識をしない素振りは悪いクセを作る危険があるのです。
コンクリートの上で振る素振りは意味がない
土の上でスパイクを履いて素振りをすると地面に穴が掘れます。良い打者ほど地面をえぐるように掘っています。バッティングは下半身主導で下半足につられて上半身が動くというのが理想なので地面を蹴り込む力は重要です。
しかし、地面がコンクリートやアスファルトなど固いところで素振りをするとこの蹴り込みができません。
そのためどうしても上半身主導のスイングになってしまいます。固いコンクリートやアスファルトの上での素振りは下半身主導のスイングが身につかず、上半身主導がクセになってしまいます。
意味のある素振りとは?
何も意識をしないで漠然とやる素振り、コンクリートやアスファルトなど固いところででやる素振りは意味がなく、悪いクセをつけることにもなります。意味のある素振りとは直したい悪いクセや良いスイングを意識して地面が土や芝のところでやる素振りです。
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