右投げ左打ちは多い!それでも右投げ左打ちにする?

『野球で左打ちは有利』

これは間違のない事実です。一塁までの距離が近づき、バットを振ってから走りやすいからです。右打ちと左打ちでは一塁までの到達が約0.2秒違うといわれています。野球はアウトかセーフで0.1秒の世界ですので、この数字は非常に大きいのです。

左投げ左打ちだと守るポジションが限られてしまいますが、右投げ左打ちであればポジションの心配もありません。そうした理由から右投げ左打ちが推奨されるのです。

 

右投げ左打ちの選手は多い!

近年はプロ、アマ問わず右投げ左打ちの選手が非常に多いです。しかし、多いということは倍率が高いのです。レギュラーになる、強豪校に入る、プロに入る、すべてにおいて倍率が高くなります。チームに同じようなタイプの選手は何人もいらないからです。

私が勧めするのは倍率の高い右投げ左打ちではなく、右投げ右打ちの逆方向にヒットが打てるタイプの選手を目指すことです。プロ野球選手でいうと、ソフトバンク内川選手、元ジャイアンツ村田選手、元中日の荒木選手です。

需要がありながらも、なかなかいないタイプの選手です。バッティングで逆方向に強い打球を打つには右打ちだと右手、左打ちだと左手での押し込みが重要なります。右投げ右打ちは押し込む手が利き手になるので力が入りやすいのですが、右投げ左打ちの場合は押し込む手が左手で利き腕ではないので力が弱くなります。

つまり、逆方向に強い打球を打つのは『右投げ右打ち』、『左投げ、左打ち』のほうが有利なのです。

 

それでも右投げ左打ちにする?

さらに、近年は左投げ投手も非常に増えました。その理由は昔は子どもの頃に左利きだと、親が右利きに変えていました。左利きだと不便が多かったからです。ですから物心がついて野球を始めると本来なら左投げになるはずが右投げになっていました。

しかし、現代は違います!左利きで不便を感じることがないので、親は矯正しません。そのため左投げの投手が増えているのです。対左はボールの出所が見づらくバッターが不利になります。

左投げの好投手を攻略するには右打者が不可欠です。しかも左投手の球を逆方向にヒットにできる選手であれば、さらに重宝されます。野球人口は約720万といわれていますが、その中でプロ野球や社会人野球で野球を続けていくには倍率の高い『右投げ左打ち』ではなく、倍率の下がる『右投げ右打ち』のほうが賢明だと思いますが、それでも右投げ左打ちにする?

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