打率、打点、出塁率、本塁打数などバッティングは成績を示す数字が昔から明確にありますが、守備に関してはそうではありません。昔からある守備の成績、守備率とエラー率は守備範囲や難易度が考慮されていないので、それだけで守備の良し悪しを判断することはできないのです。
また、プロ野球のゴールデングラブ賞の選出は、今でも5年以上のキャリアを持つプロ野球記者による投票です。
守備のうまさは数字を根拠に示すことができず、守備がうまいと言ってもそれは客観的で評価するのは難しいのです。
ただ、最近は守備の評価指数「URZ」によって守備も数字を示して評価できるようになっています。
野球守備の評価指数「URZ」とは
URZ アルティメット・ゾーン・レーティング
2001年にミッチェル・リクトマンが提唱した野球評価項目の一つです。
簡単にいうと「同じポジションの選手と比べて、守備でどれだけ失点を防いだか」ということです。
つまりどれだけ守備でチームに貢献しているかを示す数字です。
グランドをゾーンに分けて打球の速さなどで難易度を記録して評価していきます。
プラス評価
平均的には15%の割合で中堅手がアウトにし、10%の割合で左翼手がアウトにし、残りの75%はヒットになるような外野へのライナーを考える。この打球について、仮に中堅手が捕球しアウトを成立させたなら、通常は25%しかないアウトの見込みを100%にしたものとして中堅手は100%と25%の差分である0.75「プレー」の評価を得る。
引用:アルティメット・ゾーン・レーティング「ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典」
マイナス評価
仮に上記で例とした打球がヒットになった場合、中堅手と左翼手が共にマイナス評価を受ける。この際、まずヒットの発生によってどれだけの損害を被るかを計算する。通常25%はアウトになる見込みだったのだから、アウトにできなければ通常に比べて0.25プレーの損失が生じたことになる。
引用:アルティメット・ゾーン・レーティング「ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典」
打球の難易度や失策数、併殺能力、肩などで総合的に算出されます。
守備の評価指数URZが高いプロ野球選手
2016年 全ポジションURZランキング
2016年ポジション別 URZが最も高い選手
URZで守備も数字で評価できる!
野球守備はバッティンがピッチングに比べて目立ちませんが、勝敗には大きく影響します。守備でチームに貢献している選手を数字で明確に判断できるのはいいことです。
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