バッティングで脇を締めるのは日本の常識
日本ではバッティングで「脇を締める」というのは常識です。少年野球から両脇を締めるように指導されます。しかし、外国のバッターはどうででしょうか ?
長尺バットで練習に取り組むパラデス選手。全体練習前にも打ち込むなど汗を流しました。(広報) #chibalotte pic.twitter.com/ImhTcOYKZD
— 千葉ロッテマリーンズ公式アカウント (@Chiba_Lotte) 2017年5月19日
外国人選手のほとんどが構えのときから右脇を開けています。
また、インコース打ちが得意な選手はインコースを打つときに前脇を開けます。
6回、#坂本勇人 選手の2点本塁打!
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バッティングで脇が開いてると何がいけない?
日本の指導で脇を締めるように指導するのは、まず、前脇が開いているとバットが下から出てアッパースウィングになるからです。ダウンスウィングが理想とされている日本の野球では前脇を開けるメリットはないのです。
また、後ろ脇が開いているとバットが遠回りするという理由です。後ろ脇を開けたままスウィングするとバットが内側から出でこないからです。
本来、後ろ脇を開けるとき、スウィング時には肘を体の近くまで持ってきてインサイドアウトでバットを出さなければいけません。肘を体の近くまでもってこれないとバットが遠回ります。日本ではそれが難しいという理由で最初から脇を締めるように指導するのです。
バッティングで脇を開けるメリット
日本では脇を締めるのが常識ですが、脇を開けるメリットもあります。打ちにいくときに前脇を開けると厳しいインコースの球を詰まらずに打つことができます。
プロ野球選手でインコース打ちを得意とする選手はインコースを打つときに前脇が開きます。また、構えたときから後脇を開けていると力強いスウィングができます。脇を開けている分だけ勢いをつけることができるからです。
日本でも脇を開ける選手が増えている
最近は日本でもバッティングで脇を開ける選手が増えています。巨人・坂本選手はインコースを打つときに前脇を開けますし、西武の中島選手、浅村選手は構えのときから後ろ脇を開けています。
「脇を開けてはいけない」は間違っている
インコースを打つのに前脇を開けたほうがバットの通り道ができて打ちやすくなります。
構えから後ろ脇を開けていけばレベルスウィングになります。レベルスウィングならボールを線で捉えることができます。
ダウンスウィングを身につけるためには脇を締めるのが最適ですが、ダウンスウィングではボールを点で捉えることになります。
優れた打者になるにはボールを線で捉えなければいけません。なので、バッティングは脇を開けていいのです!