2016年ドラフト5位で中日ドラゴンズに入団した藤嶋健人選手。プロ2年目となる2018年シーズンは3勝をあげ、来シーズンはさらなる活躍を期待されています。今回はそんな藤嶋健人選手にフォーカスして【プロフィール・実績・成績・年俸】の情報や藤嶋健人選手が投げる【球種・球速・投球スタイル】についてみていきます。
藤嶋健人のプロフィール
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— 月刊ドラゴンズ公式 (@monthly_dragons) 2018年6月25日
名前:藤嶋健人(ふじしまけんと)
生年月日:1998年5月8日
出身地:愛知県豊橋市
出身中学:豊橋市立南部中学校
出身高校:東邦高校
身長:176センチ
体重:80キログラム
遠投:100m
足の速さ:50m 6秒8
血液型:O型
年俸:1200万円(推定)
藤嶋健人選手は小学2年生の時に地元の少年野球チームであるイースト三河ボーイズ(現在は栄ドリームス)で野球をはじめ、中学生になった時に三河臨海緑地を練習場として豊橋市・豊川市・蒲郡市・岡崎市などから選手が集まる東三河ボーイズで硬式野球を始め、野茂英雄監督が率いる野茂ジュニアオールジャパンに選ばれた経歴を持っています。
その後愛知県名古屋市にある私立学校の東邦高校へ入学。東邦高校の森田監督は中日ドラゴンズで約15年投手として活躍した朝倉健太さんを育てた監督です。藤嶋健人選手は1年生の時に2014年第96回夏の甲子園大会でベンチ入りをして、その後高校2年生の秋の東海大会では投手として活躍し優勝。1977年の夏の甲子園で東邦高校でエースとして活躍し、準優勝に導いた坂本佳一さん(首が長いことから愛称がバンビ)をほうふつさせる逸材として「バンビ2世」といわれるほど注目されます。
3年生で向えた2016年の春の選抜甲子園大会では2回戦進出、さらに2016年の夏の甲子園大会では特に打者として活躍し、北陸高校戦ではホームラン1本に3塁打、2塁打と素晴らしい打撃成績を残しました。高校野球通算本塁打は49本のスラッガーです。その後2016年ドラフト会議で中日ドラゴンズから5位で指名され、入団し現在はプロ2年で投手として頭角を現しています。
藤嶋健人の実績・成績
藤嶋健人選手の高校時代の成績は、高校1年生の第96回夏の甲子園大会と高校3年生の第88回春の選抜甲子園大会で2回戦進出。高校3年生の第98回夏の甲子園大会では3回戦進出。
高校2年生の時には、秋季地区大会で優勝した10チームが参加できる明治神宮大会で、先発投手として登板し、ノーヒットノーランの活躍に加えて、打者として、2打席連続ホームランを放つなど投打で大活躍をしています。またアジア野球連盟が主催する16歳から18歳のアジア各国・地域代表選手で競われる国際野球大会の第11回 BFA U-18アジア選手権大会で投手として代表に選抜されています。
中日ドラゴンズに入団後、プロ1年目は1軍での登板の機会がなく、2軍での登板のみで終わりましたが、プロ2年目は名古屋ドームで行われた横浜DNAベイスターズ戦で3番手投手として登板し、無失点の成績をあげ、さらに6月に行われた埼玉西武ライオンズ戦では故障した先発予定の松坂大輔投手に代わり先発を果たして強力な西武打線を2点で抑えて見事プロでの初勝利を納めています。その後はヤクルトスワローズ・読売ジャイアンツ・広島カープなどで8回の先発を果たして、19回登板して3勝1敗、防御率3.66、勝率.750の成績を残しています。
藤嶋健人の球種・球速は?
球種
ストレート
ナックルカーブ
カットボール
フォーク
球速
常時140キロ台
MAX146キロ
藤嶋健人選手は中学生の時にすでに球速140キロ台の勢いのあるストレートと球速120キロ台の横に滑るように曲がるスライダー、球速110キロ前後の緩く大きく縦に曲がるカーブ、打者のタイミングを外すチェンジアップを投げていたというので驚きです。
現在の球種はストレート・スライダー・ナックルカーブ・カットボール・フォーク。140キロ台の勢いのあるストレートと多彩な変化球をさまざまなコースに投げ分けます。藤嶋健人投手が投げている球種の割合はストレートが5割、次にフォークボールの2割、スライダー1割といった球種配分になり、ストレートよりもフォークなどの変化球での空振り率が高いといったデータがあります。
藤嶋健人の投球スタイルは?
【中日】
4回をパーフェクト!存在感を見せた中日・藤嶋健人https://t.co/cb4cJRTfIA
山崎武司氏は「東京ドームの巨人戦で投げられることは、成長するうえで大事なこと」と話しました。#dragons pic.twitter.com/G4noRjOtLY— ベースボールキング (@BaseballkingJP) 2018年5月13日
多彩な変化球とコントロールを武器にする技巧派
投球の際にふりかぶらないノーワインドアップから、体の重心を下げ、小さめのテイクバックでそこから大きく肘をあげて投げ込むオーバースローの投げ方をします。ストレートで打者を抑え込むタイプではなく、スライダー・ナックルカーブ・カットボールなどの多彩な変化球を駆使してコースに投げ分けて打者のタイミングを外すといった投球スタイルです。
その投球スタイルは高校時代から確立されており、高校2年生の時には公式戦でノーヒットノーランを達成しています。インコース・アウトコースに投げ分けられるコントロールの良さとピンチになっても動じない技巧派の投手です。
藤嶋健人は打撃もいい?
藤嶋健人選手は投手としての才能もさることながら、打撃センスの良さも魅力です。高校野球通算49本塁打を放つなどパワーあるバッティングで打者としても高く評価されています。この高校野球通算49本塁打は、広島カープの4番・丸佳浩選手や巨人への入団が決まった炭谷銀仁朗選手と同じ本数ですのでその凄さがわかります。
また遠投100mほど投げられる肩の強さと身体能力の高さから三塁手としても守れるなど野手としての評価も高い選手です。厳しいプロ野球の世界では投手としての非凡な才能を持ちながら、実力を発揮することなくプロ野球を去る選手もいれば打者として評価され、内野手へのコンバートで活躍する選手もいます。藤嶋健人選手はどんなかたちで花を開かせるか楽しみです。そんな藤嶋健人の投手と打者の二刀流も見てみたいところですが、まずは投手としての来季の活躍を期待しましょう。