2015年ラグビーW杯で日本が南アフリカに歴史的な勝利を挙げてラグビーに注目が集まった時、五郎丸選手のプレー前の独特のポーズが話題となり、その辺りから「ルーティン」という言葉が広く知られるようになりました。
野球に限らず、多くのスポーツ選手が取り入れている「ルーティン」は試合や競技の前に行なう決まった動作(儀式)のことです。ルーティンは英語で「routine」いつも決まった動作・仕事・作業といった意味があり、ルーティンワークと呼ばれることもあります。今回は、野球におけるルーティンの意味やメリット・デメリット、そしてプロ野球選手の事例を紹介します。
ルーティンの意味は?メリット・デメリットは?
ルーティンの意味は、冒頭で少し触れましたが、決められた一連の動作すなわち、いつもパターン化した動き、決まった手順での動作のことです。では、そのルーティンにはどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
ルーティンのメリット
・気持ちを落ち着かせる
・モチベーションアップ
・集中力を高める
などが主なルーティンのメリットで、毎回と同じ動作をすることで、自然と気持ちが落ち着き、いつもの自分が、取り戻せて、練習とは違う独特な緊張した場面でも、メンタルが乱れずらくなります。また、ルーティンをすることで、意識を集中するとができ、また、やる気にスイッチが入り、結果としてモチベーションをアップすることもできます。
さらに、ルーティンには、以前、よい結果が出た時と同じ動作することで、またよい結果がでるであろうといった縁起すなわち、げんかつぎの意味から行なう選手もいます。
では、ルーティンのデメリットには、どんなものがあるのでしょうか。
ルーティンのデメリット
・マイナス思考になる可能性がある
などがルーティンの主なデメリットで、毎回決まった動作をすることで気持ちを落ち着かせる反面、何かの理由でルーティンができなかった場合に不安や、マイナス思考が働く可能性があります。
プロ野球選手のルーティン【ピッチャー】
ここでは、プロ野球選手のピッチャーのルーティンについていくつか事例を紹介します。
【前田健太のルーティン】
マエケン体操でお馴染みのマウンドで腕を回す動作
【上原浩治のルーティン】
登板前に「ゼリー補給」「決まったストレッチ」「ガムを噛む」
【石川雅規のルーティン】
ロージンを手に付けた後、息を吹きかける
プロ野球選手のルーティン【バッター】
【イチローのルーテイン】
打席に入る前にゴルフスイングのような素振り→屈伸運動→バットの先端を投手に合わせる→左手で右肩の袖をめくる
【内川聖一のルーティン】
打席で構える前に右手でバットの芯を触る
【長谷川勇也のルーティン】
軽くバットを振ったあとに、打席に入いり、バットを身体の中心に置き、その後、バットの先端部分を見て、腰を軽く、2回振る
自分なりのルーティンを作ろう!
ここまで、ルーティンの意味や、メリット・デメリットについて解説してきました。野球は技術と同様にメンタルの部分も大切になるため、ルーティンを取り入れるプロ野球選手は多くいます。
どんなルーティンの動作をするかよりも、とにかく毎回同じ動作をすることに意味があり、意識して右足からマウンドに入る、打席に入るなど些細なことでも効果があるので、自分なりのルーティンを作ってみてはどうでしょうか。