野球のグローブは革製品のため、買ったばかりの新品は、硬くて手に馴染まず、とても実戦で使えるものではありません。新品のグローブは時間をかけて型付けをして手に馴染ませて使いやすくしていきます。それは軟式用・硬式用どちらにも言えることですが、硬式用の方が革が厚いためさらに時間がかかります。
そんな中、新品のグローブをより早く実戦で使えるようにする方法として「湯もみ型付け」があります。スポーツ店などで依頼をすれば誰でも「湯もみ型付け」をしてもらえますが、メリットだけではなく、デメリットもあります。この記事では、湯もみ型付けは必要なのか?について考え、メリット・デメリットについてみていきます。
グローブの湯もみ型付けは必要?
そもそも新品のグローブに湯もみ型付けは必要なのか?これについては一概に「イエス・ノー」で答えることはできません。それはメリットがある反面、デメリットもあるので必要な人もいれば、必要のない人もいるからです。
それではまず、グローブに湯もみ型付けとは何か?についてみていきます。
湯もみ型付けとは読んで字のごとく、グローブを熱湯に浸けて、もむように型を付けていく作業になります。グローブをお湯に浸けて柔らかい状態にして型を浸けて、乾かします。湯もみ型付けで得られる効果は以下の通りです。
・硬いグローブが柔らかくなる
・グローブに型が付く
グローブの湯もみ型付けのメリット
では、グローブの湯もみ型付けにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
・実戦で使えるようになるまでの時間が短い
・グローブが使いやすい型になる
冒頭でも少し触れましたが、新品のグローブは実戦で使えるようになるには時間がかかります。使う頻度にもよりますが、1〜2ヶ月またはそれ以上の時間がかかることもあります。しかし新品購入時に湯もみ型付けをすることでその時間を大幅に短縮することができます。
また、グローブが使いやすい型にもなります。そもそも湯もみ型付けの一番の目的はグローブの型を付けることで、お湯に浸けて革を柔らかくすることで、型が付けやすくなります。またグローブの型の付け方がよくわからない人にとっては、スポーツ店など型付けに詳しい人に代わりにやってもらえるので安心できます。
グローブの湯もみ型付けのデメリット
グローブの湯もみ型付けはメリットがある反面、当然デメリットもあります。
・耐久性が落ちる
・色あせやシミになる可能性がある
・自分好みのグローブの型が作りずらい
革製品は水と相性があまり良くないため、長い目で見たときにやはり耐久性は落ちてしまいます。プロ野球選手のように短い頻度でグローブを変えるのではなく、少しでも長く使いたいと考えているのであれば、湯もみ型付けをおすすめはできません。またグローブの色の変化や浸透した部分にシミなどができる可能性もあって、それらも湯もみ型付けもデメリットです。
またある程度グローブの型が出来上がってしまうため、型への強いこだわりがなければ問題ありませんが、細かいこだわりがあると出来上がった型を変えるのが難しい場合もあります。
グローブの湯もみ型付けをするかは人それぞれ
ここまでの話をまとめると、グローブの湯もみ型付けは、グローブが実戦で使えるようになる時間が短い、グローブが使いやすくなるといったメリットがある反面、耐久性落ちる、色落ちシミができる可能性がある、自分好みのグローブの型が作りずらいなどのデメリットがあります。
「とにかく早くグローブを実戦で使いたい」「無難な型を付けてもらいたい」のであればグローブの湯もみ型付けは必要ですが、「少しでもグローブを長く使いたい」「自分のこだわりでグローブの型を付けたい」のであれば湯もみ型付けは必要ないでしょう。
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