フォークが「肘に負担」がかかるのはなぜ?アメリカでは推奨されていない?

 

フォークは『肘に負担』のかかる変化球です。かつて、フォークを武器にしていた野茂英雄さんや佐々木主浩さん は肘にメスを入れていますし、フォークのようなスプリットを投げる田中将大投手も右肘靭帯を痛めてメスを入れています。

アメリカではフォークは怪我のリスクがあるので、投げることを推奨されていません。

 

大リーグには具体的にデータで証明されているわけではないものの、「ヒジに負担がかかる」としてスプリットを投げることを禁止しているチームすらある。

引用:
日本経済新聞

こちらはスプリットについての話ですが、フォークとスプリットはほぼ同じ投げ方ですので同じことが言えます。

フォークが「肘に負担」がかかる理由1 指を広げる

フォークは人差し指と中指の二本の指を広げてボールを挟みますが、指を広げるという行為は肘に力が入ります。

ボールを挟まなくても、人差し指と中指を目一杯広げるだけで、肘の内側と外側に力が入ります。

そして、フォークを投げるときはボールが抜けないようにさらに力が入るので、それだけ肘に負担がかかります。

 

フォークが「肘に負担」がかかる理由2 手首の固定


フォークは二本の指でボールを挟み、手首を固定して投げるので腕を振ったときに生まれる力を肘で受け止めることになります。

ストレートを投げるときは、腕を振ったときに生まれる力をボールを回転させて発散することができますが、手首が固定されているフォークは力を発散できず、それを肘が受け止めることになります。

いいフォークを投げようとすると、ストレートと同じ速い腕の振りをすることになるので、余計に負担がかかります。

フォークは投げないほうがいい?

フォークは肘に負担がかかるのは事実でリスクはあります

しかし、フォーク以外の変化球にもリスクはあって、リスクを怖れていては、いい投手にはなれません。

『フォークは肘に悪いから投げるべきではない』ではなく、リスクを知って、リスクを軽減する努力をすることが大切です。大切なのは、球数管理クールダウンストレッチアイシングなどでできる努力をすることです。

 

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