「ボールを捕るときは、グローブにもう片方の手を添えて両手で捕る」
野球経験者であれば一度は指導者に言われたことがあるのではないでしょうか。野球の基本、常識ともいえますが、なぜ両手で捕らなければならないのかを考えてみました。
昔のグローブは両手じゃなきゃ捕りづらかった?
Y!ブログ ときどきモル散歩 野球殿堂博物館(その1)【東京ドーム】
今のグローブは、片手で簡単にボールを捕れますが、昔のグローブを見ると片手で捕るのが難しいそうです。ポケットが浅くて皮も柔らかそうなので、片手で捕るとボールが落ちてしまいそうです。
こうしたグローブを使っていた時代は、ボールを落とさないために必ず両手で捕らなければならず、「両手で捕る」のが常識になって今に引き継がれているのかもしれません。
両手で捕ると捕ってから送球までが速くなる
グローブに投げる手を添えることで捕ってからすぐにボールを握れるので送球まで速くなります。投げる手が遠くにあると、手を持ってきてからボールを握るのでそれだけ遅くなります。
両手で捕るデメリットは?
両手でボールを捕りにいくと捕球範囲が狭くなります。片手であれば伸ばして捕れるところも両手だと手が伸びません。捕球範囲が狭くなると多少の悪送球に対応できません。
両手で捕るべきか?
「正面は両手で、それ以外は片手で捕る!」
これがベストではないでしょうか。今のグローブは昔と違って、ポケットが深くて皮も硬いので、片手で捕ってボールが落ちることは少ないです。
ただ両手のほうが、捕ってからの送球が早くなるので、正面は両手で捕るべきです。ボールが少しでもそれたら捕球範囲を広げるために片手で捕るのがいいでしょう。