ナックルボーラー特集!歴代〜現役まで!日本・メジャー

投げ手も変化を予測することができない魔球のような変化球「ナックルボール」。そんなナックルボールを武器にする投手をナックルボーラーと呼びます。日本のプロ野球やメジャーリーグでも稀なナックルボーラーですが、今回はナックルボーラーに注目して、日本プロ野球・メジャーリーグの歴代&現役ナックルボーラーを紹介します。

ナックルボーラーとは?

ナックルボーラーには「投球の大半がナックル」のフルタイムナックルボーラーと、他の変化球と同じような「球種の一つにナックルがある」この2パターンあります。前者のナックルボーラーはかなり稀で多くは後者で球種の一つとして、ナックルを使います。不規則な変化で時にキャッチャーが捕球するのも難しいナックルを操るのは、決して簡単ではなく、ナックルボーラーは常に貴重な存在です。

日本人の【歴代】ナックルボーラー

まずは日本のプロ野球に在籍した歴代ナックルボーラーを何人か紹介します。

北川哲也(1995年〜1998年までヤクルトに在籍した右投手)

猪俣隆(1986年・阪神ドラフト1位の左投手。1998年引退)

前田幸長(ロッテ・中日・巨人・メジャーに在籍した左投手。晩年はリリーフ投手として活躍)

大家友和(メジャーで活躍し、その後日本球界にも復帰した右投手)

メジャーの【歴代】ナックルボーラー

次にメジャーリーグで活躍した歴代のナックルボーラーです。

ティム・ウェイクフィールド(投球のほとんどがナックルボールであることからフルタイムナックルボーラーと呼ばれ、通算200勝を達成)

フィル・ニークロ(ナックルボールを武器に活躍し、メジャーリーグ歴代16位となる通算318勝)

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日本の【現役】ナックルボーラー

山崎康晃

現在、日本のプロ野球でナックルを投げる投手はほとんどいません。山崎康晃選手といえば「ツーシーム」のイメージが強いですが、実は、球種の一つにナックルがあります。毎年オールスターではナックルを多投しています。

山崎康晃に関する記事はこちら!

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メジャーの【現役】ナックルボーラー

R・A・ディッキー(投球の大半がナックル。2012年にはサイ・ヤング賞、最多奪三振のタイトルを獲得)

スティーブン・ライト(球速130キロほどながらナックルボールを武器に活躍)

日本とプロ野球と異なるのは、投球の大半がナックルのナックルボーラーが活躍していることです。

日本初の女子プロ野球選手もナックルボーラー

一時期大きな話題を呼んだのが日本初の女子プロ野球選手の吉田えり選手。「ナックル姫」の愛称で関西独立リーグなどで活躍した後に、アメリカの独立リーグのチコ・アウトローズで2年ほどプレーし、日本に復帰して現在は栃木県にあるエイジェックの女子硬式野球チームの監督を勤めています。

まとめ

日本プロ野球・メジャーリーグの歴代&現役ナックルボーラーを紹介しました。メジャーリーグでは投球の大半がナックルで200勝を達成している選手や、現在活躍する選手が存在しますが、日本のプロ野球には過去にも現代にも「フルタイムナックルボーラー」と言われるような選手は現れていません。

もちろん「フルタイムナックルボーラー」は盗塁がされやすいなどのデメリットがありますが、球速が劣っていても一流投手になれる可能性があるため、投手の別の道としてナックルボーラーは夢があります。日本のプロ野球にも「フルタイムナックルボーラー」と言われる選手が現れるのを期待したいですね。

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