2チームが攻撃と守備を交互に繰り返し、多くの点を取ったチームが勝ちとなる野球。守備は【ピッチャー・キャッチャー・ファースト・セカンド・ショート・レフト・センター・ライト】のポジションがあります。今回は野球の守備についてポジションごとに適性や向いている性格などを解説していきます。またポジションと背番号の関係や人気の守備位置についても触れたいと思います。
野球の守備のポジションとは?
野球の守備のポジションは先述しましたが、日本では正式に【投手・捕手・一塁手・二塁手・三塁手・遊撃手・左翼手・中堅手・右翼手】といいます。投手を1、捕手を2、一塁手を3、二塁手を4、三塁手を5、遊撃手を6、左翼手を7、中堅手を8、右翼手を9といったように数字で表現することもあり、学生野球はその数字が背番号に関係します。
野球守備のポジションの適性・性格
各ポジションによって役割や動き、求められることが異なりますので、適性や向いている性格も変わってきます。ここではポジションごとに適性や向いている性格などを解説します。
ピッチャー
投手に向いている性格や適性とは何でしょうか。投手と一言にいっても【先発・中継ぎ・抑え】といった役目があり、それぞれ向いている性格や適性は違います。
先発投手
試合の始めから投げる投手
中継ぎ投手
先発投手が相手打線に打たれたり、多くの投球数投げたり、また調子が悪かったりした時に先発に代わって投げる投手
抑え投手
1〜3点などわずかな点差で勝っているときに試合の終盤に投げる投手
先発投手は試合の始めから登板して、試合を作る役割があるので野球のポジションの中で一番重要です。適性は安定した精神力・性格とスタミナがある投手です。
中継ぎ投手は先発投手が相手の打線に打ち込まれた時に登板することが多く、試合の流れを食い止める強い精神力・性格とどんな場面でも自分の投球ができる適応力が求められます。
抑え投手は自分のピッチング次第で試合の勝敗に大きく影響を与えるため、中継ぎ投手と同じプレッシャーに負けない強い精神力・性格と打者を三振に取れるスライダー・フォーク・スプリットなどの決め球があることが大切になります。
キャチャー
野球の守備の要、捕手は第2の監督とも言われる大事なポジションで、先発投手をはじめ、登板する投手の長所を生かすためにどんなボールで打者を打ち取るかといった配球の組み立て、相手のスクイズ・送りバントなどの試合状況により、内野・外野の野手に的確な守備位置などの指示をする役割があります。
そのため打者がどんなボールを狙っているかといった洞察力があって、試合の状況や場面に合わせて冷静な判断ができる性格の選手が向いています。技術的な適性は盗塁阻止ができる、肩の強さです。さらに調子が上がらないピッチャーの元に行って励ましたり、アドバイスを送ったりといった気遣いのできる性格の選手も向いていると言えます。
また第2の監督ですので、チームを引っ張っていく強いリーダーシップも求められます。
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ファースト
一塁手のポジションはバント処理をはじめ、自分で打球を処理したり、他の野手が送球してくるボールを捕球したりといったようにさまざまな動きが必要なポジションで、判断能力に長けた選手が向いています。
強打者が守ることの多いファーストですので、守備はあまり重要視されないイメージもありますが、内野のサインプレーなどにも絡むため、機転の利く性格であることが求められます。
技術的な適性は他の野手から送球されたショートバウンドなどのイレギュラーな送球に対応して捕球できるだけのグラブさばき能力を持っていることです。
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セカンド
二塁手のポジションは自分のところに転がってくる打球の処理、ダブルプレー、外野からの送球の中継、1塁ベースカバー、牽制球の対応など内野手の中で特に運動量が多いポジションです。守備職人と言われる二塁手が多く、適性は高い守備力・俊敏性・判断能力です。特に守備力は必須です。
またバント守備や牽制など内野のサインプレーに多く関わるポジションですので、自分で考えて動くことも求められます。
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ショート
遊撃手のポジションも自分のところに転がってくる打球の処理、ダブルプレー、外野からの送球の中継、牽制球の対応など二塁手と同じように運動量が多く、野球の守備で重要なポジションです。適性は高い守備力・俊敏性・判断能力に加えて肩の強さ・捕球から送球までの早さです。
二塁手同様にサインプレーやフォーメーションに関わリますので、自分で考えて動くことも求められます。
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サード
三塁手のポジションはバッターボックスから近いところにポジショニングしているため、右バッターからの速い打球の処理が多く、打球を受け止める強い心を持つ性格と速い打球を捕球する反射神経の良さ、さらに1塁ベースまでの距離が遠いため打者走者をアウトにできる肩の強さが適性として求められます。
三塁手は強打の選手が守ることが多いポジションで「強肩強打」「4番サード」という言葉がよく合います。
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外野手(ライト・センター・レフト)
外野手はライト・センターレフトのポジションがあり、それぞれ特徴や適性が変わってきます。
まずライトのポジションは、外野手の中で特に肩の強さが求められます。ランナー1塁でライト前ヒット、ランナー2塁のライトフライでタッチアップから3塁に投げる距離が長く、なおかつランナーの進塁が試合に影響するため、速くて正確な送球が求められます。プロ野球・メジャーリーグではライトは強肩の選手が守ります。
センターのポジションは正面の打球からレフト寄り、ライト寄りの打球も処理またはカバーに向かうため、足の速さが一番に求められます。また投げる距離が長いので肩の強さや、レフト寄りに守るか、ライト寄りに守るかなどポジショニンによってアウトにも長打にもなるため、その判断力が適性として求められます。
レフトのポジションは外野手の中で投げる距離が一番短く、どちらかというと守備よりも打撃を期待されている選手が守るポジションですが、左打者のフライの打球はスライスしたり、右打者の打球にフックがかかっていたりと意外に難しく、守備の適性としては捕球能力の高さが求められます。
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野球守備のポジションは背番号が関係する?
野球の守備のポジションと背番号については冒頭で少し触れましたが、ここで詳しく解説したいと思います。まず背番号とポジションが最も関係が深いのは中学野球・高校野球でしょう。中学野球・高校野球の基本はエース投手が背番号1、正捕手が背番号2など、その他レギュラーの選手がポジションの背番号を付けます。そして二桁の背番号はそのポジションの二番手というのが基本です。背番号10、11番は二番手、三番手投手、背番号12は二番手捕手など。
もちろんベンチ入りメンバーは限られているので、ポジンションと関係ない背番号を付ける選手はいますが、基本は背番号とポジションは関係します。
大学・社会人・プロ野球になってくるとあまりポジションと背番号は関係がなくなりますが、基本的に背番号1〜10まで野手番号、11番から20番くらいまで投手番号とされていて、18番はエースナンバーです。プロ野球は年俸が高い選手ほど若い番号を付ける傾向があります。
野球の守備のポジション人気ランキングTOP3
では最後に野球の守備で特に人気のあるポジションTOP3を紹介します。
1位:ピッチャー
2位:ショート
3位:センター
一番人気なのは間違いなく投手です。野球の試合の8割は投手で決まるといわれるほど重要なポジションで最も目立ちます。続いてショートも花形のポジションといわれていて人気があります。外野では特に守備機会が多いセンターが人気です。
野球守備のポジションは適材適所
野球守備のポジションについて、役割や性格・適性などを解説してきましたが、いかがだったでしょうか。選手の性格にあった適材適所に配置することでチームとしての守備力が上がります。
もちろん選手が守りたいポジションをやることも大切ですが、ポジションをコンバートして開花するのはよくあることです。ぜひ自分の性格や長所とポジションについて考えてみてください。
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